ママ精神科医が考える療育施設の選び方
ワーママ精神科医20200422
今日は療育施設の選び方について書いてみたいと思います。
そこに至るまで、発達の心配がある→医療機関、もしくは相談施設に受診し診断がつく→受給者証を取得する→療育施設を探す
という流れの事が多いと思います。
これまでも心配事の連続なのに、ここからさらに療育施設を探していくなんて本当に大変ですよね。
医療機関でオススメ施設を紹介してくれたりもしますが、残念ながら民間がやってるのでわかりませんというようなことを言われることが多いのも事実です。(個人的には子供の療育の相談に乗るのが児童精神科の仕事なのだから、分かりませんでは困ると思っています^^;)
行政機関でも施設の一覧は教えてもらえても、おすすめは教えてくれないことがほとんどだと思います。
そんな中で私のおすすめの探し方は
1.医療、療育関係者の口コミ
特に児童精神科医や児童精神科診療に関わっている友人や聞けそうな人がいるときはこの口コミが一番確かです。
内情は、彼らが一番詳しいです。
とはいえ、そんな人が身近にいない人がほとんどでしょうから、その場合は実際に子供を通わせている保護者の口コミがいいと思います。
2.実際に見学に行った際に子供が大切にされているかどうか
事前に見学を求められるところがほとんどだと思います。
たとえ空きがなくても見学には必ず行った方がいいです。
そこで施設の職員さんのこどもへの接し方や、子供が通っている様子が直に見られると思います。
見学中に他のお子さんの保護者に会うことがあれば、どのようなところが気に入っているかと、デメリットも聞いてみればいいと思います。
実際に見学に行くと、子供が大切にされているかはどうか必ず分かります。
3.評判のいい施設にはキャンセル待ちをかけておく
実際に見学に行ってみて気に入ったところは残念ながら予約がいっぱいのことが多いと思います。
必ずキャンセル待ちをかけておきましょう。
最初は、希望通りの時間帯でなくても、一度契約し療育が始まると、希望の時間帯に空きが出たりして、かわれることも多いです。
諦めずに熱意を示したり、時々空きはまだないですか?とこちらから電話をかけてみるのが有効です。
本来キャンセル待ちも順番なのですが
、施設側も、方針を理解してくれて熱心な方を優先するのは自然なことだと思います。
とにかく大事なことは、気長に頑張りすぎず、でも諦めずにやっていくことだと思います。
この段階の親御さんは子供の特性を受け入れるだけでも大変なのに、療育施設探しをしたり、連れて行ったりと何かと気苦労が多い時期だと思います。
何事も導入コストが一番高いのです。
最初は大変ですが、療育が軌道に乗ってきて子供が楽しんでいたり、困りごとが減ってきたり、新しい課題が見えてくると必ず行ってよかったなぁと思う日が来ますよ!
あきらめないで。
この段階で通わせている保育園や幼稚園にたまたま特性への理解があればいいのですが、残念ながら慣れていないところも多いので、その場合どのように関係を築いていくかということが問題になってきますよね。
次回はそのことについて書いてみたいと思います。