育児中精神科医のブログ

発達障害の親御さん向けのtipsやワーママライフハック、海外留学について書いていきます。

オーストリアワインのおいしい飲み方

今日はオーストリアでよく飲まれている夏にぴったりのドリンクを紹介します。

オーストリアではワイン作りが盛んです。が、そのほとんどが国内やヨーロッパ諸国で消費されるので日本に入ってくる量はほんのわずかです。なので、日本にいると貴重です。

国際都市ウィーン市内の中でもブドウ畑とワイナリーが並び立つエリアがあるんです。

夏にぴったりのメニューですが、主に白ワインを炭酸で割ったものをスプリッツァー(gespritzter)と言います。

何も言わないと大抵5対5もしくはワイン4、炭酸6です。好きな人たちは茶目っ気たっぷりに6対4と頼んでいます。もちろんアルコールが6。

オーストリアでは職場での付き合い飲み会というのはほとんどないのですが、友人同士でご飯を食べに行ったり飲みに行くことはあります。ホイリゲというオーストリア版の、 ワイナリーが運営する居酒屋があり、これはオーストリアならではの名物でウィーンっ子がとても誇りにしています。

ここでは、豚肉をカリカリになるまで塊で焼いたものをローストビーフのように好きな分量切り分けたものや、手作りのお惣菜を量り売りで選べるので、大人から子供までワイワイ楽しんでいます。

さすがにワインはリーズナブルな値段で飲むことができます。

ちなみにヨーロッパで概して外食が非常に高く、日本の基準では驚いた覚えがあります。それに比べてワインを作っている国ではワインは非常に安く、きちんとしたワイナリーのワインでも一方5,6ユーロというのは珍しくありません。スーパーでも安いワインは1ユーロ代からあり、10ユーロ超えると少し特別な日のワインといった感覚でした。

むしろ、直接買うほう高品質でリーズナブルなので、一般の人でもワイナリーに直接ワインを買いに行くのが普通でした。

 

話は戻りますが、スプリッツァーを作る時はドライでさっぱりしたオーストリアの銘柄グリューナー・ヴェルトリーナーを使うのがおすすめです。私も時々買って帰ったオーストリアワインを炭酸で割って楽しんでいます。また彼の地でワインについて色々勉強したことも書いてみますね。

研究留学 行き先選び2

今日は、どのように留学先の研究室を選んだのか書いてみたいと思います。結論から言うと日本で自分が在籍していた研究室の教授が、留学先の研究室の教授と仲が良く、勧められた+その研究室の研究内容が自分の興味と一致していたことからです。

それがよかったのかどうかと言うと、もう少しやりようがあったと思う部分が大いにあります。

行き先の研究室のボスと自分のボス同士は知り合いで仲が良かったのですが、実際に研究を運営しているのはプチボスでした。プチボスにとっては、語学力や技術が足りない日本から来た、 MD はお荷物だったのが大きな理由です。

これに関しては、事前に研究室を見学して直接面談する、数日滞在して受け入れ態勢を観察するなどすれば違う結論にたどり着いたかもしれません。

また留学したのがヨーロッパの研究室(非英語圏)というのも大きかったかもしれません。

ドイツ語圏だったので周りの会話やカンファレンスは全てドイツ語でした。

英語圏からゲストが来た時は英語になることもありましたが、私に合わせる価値はないというプチボスの判断でした。

その中で、留学先の研究室実験や研究には見学以上に関わることは許されなかったので日本からデータを送っていただいて、なんとか論文を一本作成したのが私の一年の成果になりました。自分の実力のなさがもどかしかったです。

私の経験から言えるのは、これまで研究室同士で共同研究が順調に進んできているラボならばこのやり方でもよかったと思うのですが、そうでなくて単にボス同士が仲がいいのなら、実際にその研究室が自分を受け入れてくれるのかどうかよく調べる必要があると思います。

当たり前の結論ですが。

実は、留学先を選定する段階で妊娠しており、飛行機に乗って長時間海外に行くというのはできなかったことからボスのおすすめを選択したという背景があります。

人生いろいろありますから思うようにならないこともありますね。

帰国してからもライフイベントキャリアのはざまで判断に迷うことは今現在も進行中です。このあたりもまたかいてみたいと思います。

研究留学 行き先選び

今日は社会人になってからの留学について、私が考えるポイントを書いてみたいと思います。

私は勤務医として働いて、大学院を卒業した後に、研究目的で1年間ヨーロッパに留学した経験があります。

その経験から私なりに、医師が研究留学する際に留学先を選ぶポイントとして感じたことをが3つあります。

 

1.留学の目的は何かによって行き先は変わる

 

 そんなの研究じゃないか、何言ってるんだという声が聞こえてきそうです。

もちろん研究で成果を出し、研究者同士のコネクションを作って帰ってくるっていうことが第一目的なのは言うまでもありません。

しかし、その後のキャリアが、海外で研究者もしくは現地で医師免許を取って医師として働いていくのか、それとも任期付きで日本に戻ってきてポストが約束されているのかによっても変わると思います。

任期付きで行かれる先生の場合、海外の研究室で新たにキャリアを作るというよりも、十分な時間をもらって家族との時間を楽しんだり、日本のデータをまとめたりすることが主な目的という場合ならば、家族の過ごしやすさや治安を優先するというのはありだと思います。

 

2.単身でいくのか家族を連れて行くのか

 

家族連れの場合は現地での日本人コミュニティーがある程度確立しているかが重要だと思います。

実際、留学した本人のご主人は元気で生き生きしているけれども、奥様はなれない環境で知り合いもおらず、大変だったという話も聞きます。

逆に、海外旅行が好きな奥様の場合など、奥様の方がご主人以上に楽しんで帰ってきたという声もよく聞きます。

企業に雇用されている海外駐在員と違い、医師の研究留学の場合は、VISA取得から住居まで基本的に一人で道を切り開くことが必要になります。(留学先に親切な人がいればラッキーだが、あてにはできない)

 

3.研究室は外国人を受け入れる気がどの程度あるか

 

 長年共同研究を行って来たり、自分の事を既に評価してくれているボスがいるところならば心配ないと思います。

ボス同士のつながりがあり推薦でいったものの、実際研究室を運営しているプチボスは歓迎してくれない(どこの馬の骨ともわからない外国人は厄介者、もしくはお客様あつかいで何も触らせてもらえない)ということも、力不足で悔しいのですが、ありました。

もちろん逆の立場で考えると、言葉が不自由な外国人は、卓越したスキルがない限り面倒を見る筋合いはないというのはもっともなことだと思います。

この辺りはヨーロッパとアメリカとの違いもあると思います。またヨーロッパの中でも、インターナショナルな組織なのかそれともドメスティックな組織なのかというのも見ておかないといけないポイントだと思います。



私の場合、結局単身で1年間研究留学することになったのですが、その経緯はまた次にかいてみたいと思います。

保育園、幼稚園に発達障害のこどもを通わせる場合の注意点

今日は保育園や幼稚園との連携について書いてみたいと思います。

発達が気になる、少し繊細なところがありそう、もしくはすでに児童精神科で発達特性の診断を受けているという場合です。

 

幼稚園や保育園は、家庭同様に過ごす時間が長いです。

そこでどのように受け入れてもらっているかはとても大事です。

理想は、最初から受け入れ態勢が整った園を選ぶことですよね。すでに診断がついていたりする場合はそういった園を探して入園させるというのがもちろん一番スムーズです。

しかし、発達特性が気になってくるのは通常1歳6か月ごろからのことが多いと思いますので、すでに入園されている場合はどうするのかが問題になってきます。

 

前提として、親は子供に発達特性があるということを、最初は受け入れるのに抵抗があるものです。本来子どもの発達のプロフェッショナルである保育園、幼稚園の先生には、親の気持ちのケアも含めてアドバイスしてほしいと思うのは当然の気持ちですよね。

けれど実際は発達特性のある子の対応に慣れている園は多くはないです。

 

よくあるパターンとしては

 

  • 先生に子供の特性に応じて対応してほしいと伝えても、不慣れでどうやっていいかわからなかったり、

 

  • 明らかに発達特性から来ている困りごとなのにイヤイヤ期ですよとしか取り合ってもらえなかったり

 

  • 他の子と同じように集団行動ができないという理由で親御さんが責められているような気持ちになる

 

といったケースも多いと思います。園との関係がこじれてしまうという話もよく聞きます。

 

【できるアクション】

まずは担任の先生だけでなく、主任や園長先生と面談し、本人の特性を伝えることが一番だと思います。

先生も、子どもの発達を伸ばしてあげたいと思って働いておられるわけですから、協力体制がえられそうであれば、その園でできることをやってみるのが良いでしょう。

その時点でうちの園では受け入れられないと言われたら、転園も選択肢に入れたほうがいいと思います。

関係がこじれてしまうと、親の気持ちもかたくなになりがちですから、一度原点に戻って話し合いをしてみるのがいいです。

 

話し合ってみて、

①協力は得られそうだが、具体的な方法が分からない場合

②協力体制を得ることが難しい場合の二種類

のそれぞれについて、それぞれについてどう対応していくかは、また続きを書いてみたいと思います。

ママ精神科医が考える療育施設の選び方

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今日は療育施設の選び方について書いてみたいと思います。

そこに至るまで、発達の心配がある→医療機関、もしくは相談施設に受診し診断がつく→受給者証を取得する→療育施設を探す

という流れの事が多いと思います。

 

これまでも心配事の連続なのに、ここからさらに療育施設を探していくなんて本当に大変ですよね。

 

医療機関でオススメ施設を紹介してくれたりもしますが、残念ながら民間がやってるのでわかりませんというようなことを言われることが多いのも事実です。(個人的には子供の療育の相談に乗るのが児童精神科の仕事なのだから、分かりませんでは困ると思っています^^;)

行政機関でも施設の一覧は教えてもらえても、おすすめは教えてくれないことがほとんどだと思います。

 

そんな中で私のおすすめの探し方は

1.医療、療育関係者の口コミ

 特に児童精神科医や児童精神科診療に関わっている友人や聞けそうな人がいるときはこの口コミが一番確かです。

内情は、彼らが一番詳しいです。

とはいえ、そんな人が身近にいない人がほとんどでしょうから、その場合は実際に子供を通わせている保護者の口コミがいいと思います。

 

2.実際に見学に行った際に子供が大切にされているかどうか

 事前に見学を求められるところがほとんどだと思います。

たとえ空きがなくても見学には必ず行った方がいいです。

そこで施設の職員さんのこどもへの接し方や、子供が通っている様子が直に見られると思います。

見学中に他のお子さんの保護者に会うことがあれば、どのようなところが気に入っているかと、デメリットも聞いてみればいいと思います。

実際に見学に行くと、子供が大切にされているかはどうか必ず分かります。

 

3.評判のいい施設にはキャンセル待ちをかけておく

実際に見学に行ってみて気に入ったところは残念ながら予約がいっぱいのことが多いと思います。

必ずキャンセル待ちをかけておきましょう。

最初は、希望通りの時間帯でなくても、一度契約し療育が始まると、希望の時間帯に空きが出たりして、かわれることも多いです。

諦めずに熱意を示したり、時々空きはまだないですか?とこちらから電話をかけてみるのが有効です。

本来キャンセル待ちも順番なのですが

、施設側も、方針を理解してくれて熱心な方を優先するのは自然なことだと思います。

 

とにかく大事なことは、気長に頑張りすぎず、でも諦めずにやっていくことだと思います。

この段階の親御さんは子供の特性を受け入れるだけでも大変なのに、療育施設探しをしたり、連れて行ったりと何かと気苦労が多い時期だと思います。

何事も導入コストが一番高いのです。

最初は大変ですが、療育が軌道に乗ってきて子供が楽しんでいたり、困りごとが減ってきたり、新しい課題が見えてくると必ず行ってよかったなぁと思う日が来ますよ!

あきらめないで。

 

この段階で通わせている保育園や幼稚園にたまたま特性への理解があればいいのですが、残念ながら慣れていないところも多いので、その場合どのように関係を築いていくかということが問題になってきますよね。

次回はそのことについて書いてみたいと思います。

フルタイムワーママのライフハック術

今日は趣向を変えて、フルタイムワーママのライフハック術について話してみたいと思います。
二人の子供を妊娠出産を経て、今、うちの家事はこんな感じです。

料理 
 90%ホットクック、オーブンレンジ
 休日に時間がある時に夫がたまにガスコンロ使用。

買い物
 生鮮食品は全て生協
食パンや牛乳など買い足しが必要なものだけスーパーやコンビニを利用しています。

掃除 
 ルンバ
 細かいところはマキタのコードレス掃除機

洗濯 
 ドラム式。乾燥機付き。

洗い物
 食洗機
 一日二回使っています。
 食洗機は後付のものですが、ビルトインのタ イプも使用したことがあります。

布団
 週1でシーツを洗い、布団を干しています。冬場はアイリスオーヤマのツインノズルの布団乾燥機を使用しています。

この中でいろいろ試して変遷があったものはルンバと食洗機です。

ルンバは一人目が生まれた後、一度導入しましたが、その際は家が狭かったこと、子供がルンバを怖がって泣いたことでルーチン化には至らずでした。
二人目が産まれて、少し広めのお家に引っ越した頃から再度導入しています。
洗面所などの細かいところには不向きなので、マキタのコードレス掃除機を併用しています。
大きな場所、リビングや寝室の床をはいてくれるだけでかなり助かっています。
もう今は、自分でやる時間があってもルンバのスイッチを押してルンバを見守る方が快感なくらいです。

食洗機もビルトインと後付のものと数種類試してみたことがありますので、また書いてみたいと思います。
この他も、一人目出産後はホットクックを導入し、あまりの便利さに使わない日はありません。
こちらでもオリジナルの使い方やレシピがあるので今後書いていきたいと思います

とにかく共働きは家事をする時間ももったいないので、なるべく機械に外注できるところはお願いしたい方針です。これもヘルパーさんにお願いすると思えば、安い投資だと考えています。

ホットクックの意外な効果: 夫が料理をするようになった!

ホットクックの意外な効果: 夫が料理をするようになった!

 

発達障害、療育関連の話は一休みとして、本日はワーママライフハック術について書いてみたいと思います。

まずはホットクックについてです。

 

うちでは第一子の出産後に思い切って投入し、大成功を収めています。

今では使わない日はありません。

ホットクックの良さは、とにかく材料を切って放り込み、スイッチをおすだけで料理が終了することです。

人間の実働時間が少ないので時短になるのです。

吹きこぼれたり、火を止めたかどうかの確認にワーキングメモリーを取られないで済むのは素晴らしい!

子供が小さいと、鍋を火にかけているうちに、子供がうんちをして、片付けてる間に鍋がこげついたりなんてことが日常茶飯事ですよね。

子供の世話で中断され、集中して料理がおえられないことにまたイライラ、なんて悪循環をよく覚えています。

 

さらに、意外なメリットが。

夫が圧倒的に料理をする回数が増えました!

元々、夫はあまり料理が手早くないほうでした。やる気があるのは良いのですが,とにかく時間がかかる。

第一子出産後、ゆっくり料理をする暇があったら子供を見て欲しいと思うことが増え、イライラすることもありました。

それが、ホットクック導入後は、材料を切って調味料と水を入れるだけでスープや味噌汁ができるので、料理を自主的にする回数も増えた上に、子供を見ながら料理をするというマルチタスクが出来るようになりました!

こどもが二人に増えた今では、土日の料理は夫が作りながら子供の相手もできるようになりました。

 

以上、ホットクックの意外な効果でした。

具体的にどのようなレシピで何を食べているかということについても、また書いていきます。