育児中精神科医のブログ

発達障害の親御さん向けのtipsやワーママライフハック、海外留学について書いていきます。

研究留学 行き先選び2

今日は、どのように留学先の研究室を選んだのか書いてみたいと思います。結論から言うと日本で自分が在籍していた研究室の教授が、留学先の研究室の教授と仲が良く、勧められた+その研究室の研究内容が自分の興味と一致していたことからです。

それがよかったのかどうかと言うと、もう少しやりようがあったと思う部分が大いにあります。

行き先の研究室のボスと自分のボス同士は知り合いで仲が良かったのですが、実際に研究を運営しているのはプチボスでした。プチボスにとっては、語学力や技術が足りない日本から来た、 MD はお荷物だったのが大きな理由です。

これに関しては、事前に研究室を見学して直接面談する、数日滞在して受け入れ態勢を観察するなどすれば違う結論にたどり着いたかもしれません。

また留学したのがヨーロッパの研究室(非英語圏)というのも大きかったかもしれません。

ドイツ語圏だったので周りの会話やカンファレンスは全てドイツ語でした。

英語圏からゲストが来た時は英語になることもありましたが、私に合わせる価値はないというプチボスの判断でした。

その中で、留学先の研究室実験や研究には見学以上に関わることは許されなかったので日本からデータを送っていただいて、なんとか論文を一本作成したのが私の一年の成果になりました。自分の実力のなさがもどかしかったです。

私の経験から言えるのは、これまで研究室同士で共同研究が順調に進んできているラボならばこのやり方でもよかったと思うのですが、そうでなくて単にボス同士が仲がいいのなら、実際にその研究室が自分を受け入れてくれるのかどうかよく調べる必要があると思います。

当たり前の結論ですが。

実は、留学先を選定する段階で妊娠しており、飛行機に乗って長時間海外に行くというのはできなかったことからボスのおすすめを選択したという背景があります。

人生いろいろありますから思うようにならないこともありますね。

帰国してからもライフイベントキャリアのはざまで判断に迷うことは今現在も進行中です。このあたりもまたかいてみたいと思います。